ハンガロリンクで行われた2015年F1第10戦ハンガリーGP決勝を終え、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが次のようにコメントした。
【結果】F1ハンガリーGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
■ルイス・ハミルトン「自分が多くのミスを犯した」
決勝/6位
「ものすごく厳しい午後になってしまった。チームはすべてを正しくやったし、クルマも明らかに速かった。ただ、仕事をする上では最悪の日になってしまった。これまでのレースの中でも最悪の部類に入るものだったし、現時点では何の言い訳をするつもりもないよ。自分にできるのはチームに対して謝ることだけだし、次のレースで償うために懸命に仕事に取り組むことだけだ」
「僕のスタートはよくなかったし、フェラーリの2台はスタートを切ってから本当に速かった。僕は突然両側からアタックを受けることになってしまったんだ。その後、ニコ(ロズベルグ)とやりあったときはかなりタイトだったし、僕はタイヤをロックさせてしまってコースオフしてしまった」
「それから、もちろん、ダニエル(リカルド/レッドブル)との接触もあった。わざとやったわけじゃないけれど、僕のほうに非があったよ。彼は僕の外側から回り込んできたんだけど、僕がそこで少しグリップを失ってしまって横に広がってしまい、そのまま彼にぶつかってしまった。それによってドライブスルーペナルティーを受けたから、せっかく順位をばん回してきていたのに、また後ろのほうへ下がってしまったんだ」
「そこからは、とにかく落ち着けと自分に言い聞かせていたよ。そして、あきらめるな、とね。それでなんとかばん回もでき、何ポイントか獲得することができた。今週末を通じてクルマは本当に調子がよかったし、勝てるだけのペースもあったんだ。だけど、今日は僕があまりにも多くのミスを犯してしまった」
「最終的には、タイトル争いのポイントに関してはダメージを大きくせずに済んだから、それは前向きに受け止めて夏休みへ入るよ。そして、またスパ(第11戦ベルギーGP/8月23日決勝)で反撃に転じるよ」
■ニコ・ロズベルグ「やりきれない結果」
決勝/8位
「最高ではないにせよ、まずまずのスタートは切れていた。だけど、まだオプションタイヤ(ソフト)のほうのバランスに問題を抱えていたんだ。だから、最初の段階ではフェラーリがすぐに僕を引き離していった。プライム(ミディアム)に履き替えてからはよくなったし、64周目まではレースもいい形で展開していた」
「でも、レースというものは、時としてすごく厳しいものになることがある。最後にあんな形で順位を失ったのは、やりきれない思いだよ。あのダニエル(リカルド/レッドブル)との事故原因ははっきりしているよ。僕は理想的なラインを走行していたんだけど、彼がすごくブレーキを遅らせて大きく広がってしまった。僕は自分のレーシングラインにとどまっていたし、あのコーナーでは僕のほうが勝っていた。だけど、彼はそのままフロントウイングを僕のライン上に置いていたから、それで僕にぶつかってしまい、パンクを招いてしまったんだ」
「あれによって僕のレースは終わったよ。ルイス(ハミルトン)との差を大きく縮めることができていたはずだから、本当に残念だ。この段階では夏休みを楽しもうなんて気分にはなれないね。明日にでもまたすぐにレースがしたい気分だよ」