2015年F1第10戦ハンガリーGPが7月26日(日)、ハンガロリンク(全長4.381km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でフェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝した。第2戦マレーシアGPに続く今季2回目、通算41回目。
【結果】F1ハンガリーGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
メルセデスAMGのドライバーが2人とも表彰台を逃すという波乱の展開となった今年のハンガリーGP決勝だが、一方でマクラーレン・ホンダ勢は2台ともポイント圏内でのフィニッシュを達成している。
フォーメーションラップのやり直しで1周減算されてスタートした決勝レースだが、フェラーリ勢が爆発的なスタートを決め、1周目に一気にメルセデスAMG勢をかわして1-2体制を築く。ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は他車との接触もあり、大きく順位を下げてしまう。
ところが、レースが残り30周をきったあたりで2番手を走行していたキミ・ライコネンのマシンにトラブルが発生。その直後にニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)のフロントウイングが脱落しクラッシュ。ここでセーフティカーが導入される。
4番手にまで順位を上げていたハミルトンだが、このリスタートで他車とクラッシュし、また順位を下げる。終盤はベッテル、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ダニエル・リカルド(レッドブル)による表彰台争いが展開されるが、今度はロズベルグがリカルドと接触。左リアタイヤをバーストさせてしまったロズベルグは一気に順位を落としてしまう。
結局、波乱のレースを終始トップでコントロールしたベッテルが、フェラーリにうれしい今季2勝目をもたらした。2位にダニール・クビアト、3位にダニエル・リカルドのレッドブル勢が入り今季初表彰台を確保している。
マクラーレン・ホンダ勢は、この波乱のレースでチャンスをうまく生かしたフェルナンド・アロンソが5位、ジェンソン・バトンが9位でフィニッシュし、今季初めて2台ともにポイント獲得を果たした。
4位から10位までの結果は次のとおり。4位マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)、5位フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、6位ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、7位ロマン・グロージャン(ロータス)、8位ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、9位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10位マーカス・エリクソン(ザウバー)。
F1はここから約1か月の夏休みを迎える。次戦、F1第11戦ベルギーGPは、8月21日(金)の現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は8月23日(日)の現地時間14時(日本時間21時)に行われる。