F1ハンガリーGP(26日決勝)の予選で、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが圧倒的な速さを見せた。
ハミルトンは、チームメートのニコ・ロズベルグに0.6秒近い差をつけてポールを獲得。チーム首脳陣もその速さをたたえている。
「(1周が短い)このコースでこのギャップは、F1では数光年分にあたる」と非常勤会長のニキ・ラウダ。
「今の彼は、ほかの誰にもできないくらいのラップタイムを稼ぐことができる」
一方ロズベルグは、予選でハンドリングに苦しんでいた。その原因は、タイヤの空気圧の問題だったと技術部門のエグゼクティブディレクターであるパディ・ロウが『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に明かしている。
だが、チーム代表のトト・ヴォルフは、そうした問題がなくても「ルイスの最後のラップは、おそらく無敵だった」と認めている。
■レッドブルに敗れたマッサ
一方、ストレートが短いハンガロリンク・サーキットで強さを見せたのがレッドブルで、予選ではダニエル・リカルドが4番手、ダニール・クビアトが7番手だった。
レッドブルに敗れ、予選8番手だったウィリアムズのフェリペ・マッサは、ブラジルの『Globo(グローボ)』に対して次のように語った。
「このコースは、特にレッドブルにとって理想的だ」
「彼らにとって予選のベストリザルトなんじゃないかな。こことモナコ、それとたぶんシンガポールでは、より競争力があり、ほかのコースでは競争力が少し落ちるんだ」
■ウィリアムズの課題
ウィリアムズはメルセデスエンジンのカスタマーチームだが、ワークスのメルセデスAMGとはエンジンの仕様が違うのではないかと見る者もいる。
だがラウダは、スペインの『El Pais(パイス)』紙に対し、「ウィリアムズはわれわれとまったく同じエンジンだ」と話し、こう続けた。
「ただ、彼らのクルマがわれわれほど良くないだけのこと」
「彼らのクルマがいいのは、ダウンフォースが必要でないコースだけだ」