ハンガロリンクで開催中のF1第10戦ハンガリーGP2日目、予選を終えて、新井康久(ホンダF1)は次のようにコメントした。
■新井康久(本田技術研究所専務執行役員/F1プロジェクトリーダー)「持てるすべてを決勝に」
「予選はとても残念な結果に終わりました」
「金曜日も今朝のFP3(フリー走行3回目)もよかっただけに、午後は行けると思っていたのですが」
「ここまでチームは懸命に努力を続けていますが、思ってもみなかった事態に直面、よりよい結果を出せませんでした。フェルナンド(アロンソ)もジェンソン(バトン)も気の毒でなりません」
「ジェンソンのマシンは、ステアリングに取り付けたスイッチ類を制御するソフトのデータに問題が出て、MGU-Kのアシストが効かなくなったのです。それが彼のフライングラップに影響し、Q1を突破できませんでした」
「一方フェルナンドは、マシンにパワーを送る結線の接続が緩んで電気系が完全に落ち、Q2突破のチャンスは潰えました。チームにマシンを引き渡そうとピットレーンまで手で押した彼の行為は、まさにプロ根性の為せる業です。大いに尊敬されてしかるべきでしょう」
「おかげで予選が終わってすぐにマシンをチェックできました。その結果、明日のレースに向けてパワーユニットは、何ら影響を受けなかったことが確認できました」
「われわれのマシンとパワーユニットに施したセットアップは、このサーキットと相性がよいと分かっています。明日は、持てるすべてを決勝に注ぎます」