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自分の運命を握っているのはフェラーリだとライコネン

2015年06月30日(火)18:47 pm

キミ・ライコネンは、フェラーリでの将来を自分自身で切り開いていくチャンスがあるとは考えていないようだ。

■契約延長はライコネン次第だとフェラーリ

フェラーリでは今季いっぱいで契約が満了する35歳のライコネンに代えて、来季は別のドライバーを獲得しようと考えているのではないかとのうわさがささやかれている。そんな中、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは「ライコネンの運命は彼の手の内にあるんだ」と主張していた。

だが、最近の報道などによれば、ライコネンが2016年もフェラーリにとどまるに「ふさわしい」ドライバーであることを示すに十分な結果を出すチャンスは、あと2、3レースしか残されていないだろうと考えられているようだ。

それどころか、フェラーリではすでにうわさに上っているウィリアムズのバルテリ・ボッタスを獲得するという結論に達しているのだと考えている者も少なくない。

■ライコネンとの契約延長はないだろうとクルサード

かつてマクラーレン時代にライコネンのチームメートだったこともある元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、『Speedweek(スピードウィーク)』に対して次のように語った。

「変化が必要な時に来ていると思う。キミがこれから5レースか6レースで優勝するようなことがなければね」

「僕は反キミ派というわけじゃないよ。だけど、個人的経験からも、もうあまりうまくやることができないと自分で分かったときにはすごくつらいものなんだ」

「もしも僕が選ぶ立場だったら、誰か若いドライバーを選択するだろうね」とクルサードは付け加えた。

■すべてはフェラーリの考え方次第だとライコネン

イギリスで開かれたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに姿を見せたライコネンは、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に次のように語った。

「常にいろんなことを自分で決められるとは限らないよ」

「彼らは、サインするもしないも自分たち次第だという契約を持っているんだからね」

アリバベーネは、まだ何も決定されていないと主張している。だが、フェラーリではライコネンとの契約延長オプションの行使期限である7月末よりもかなり前の段階で最終決定を下すことになるだろうと考えられている。

■ベッテルはライコネンを擁護

ライコネンにとってはフェラーリで残された時間が短くなりつつあるのは確かなようだ。だが、今季のフェラーリをけん引する立場となったセバスチャン・ベッテルは、友人でもあるライコネンを擁護し、来季も残留して欲しいとコメントしている。

「最近のレースでは(ライコネンに)浮き沈みがあったのも見てきた」

ブダペストで行われていたフェラーリのイベントに参加していたベッテルは次のように続けた。

「F1では、そういうときには厳しい批判が起こるものなんだ。僕自身も4年にわたって素晴らしい時期を過ごした。だけどあるシーズン(2014年)にはいろんなことがうまくいかなかったし、僕自身もいくつかミスを犯してしまっていた」

2010年から2013年にかけてレッドブルで4年連続F1チャンピオンとなる偉業を達成したベッテル。だが、新エンジンルールが導入され、F1カーが大きく変化した2014年にはそれにうまく対応できず、トロロッソから昇格してきたダニエル・リカルド(レッドブル)に差をつけられてしまったという経験を持っている。

「もちろん、そのときもすぐに批判が起きたよ。でもこのスポーツでは状況がすぐに変わってしまうこともあるんだ。キミも自分のことが分かっているし、自分が何をしているか、自分がどうしたいのかということもよく分かっているよ」とベッテルは付け加えた。

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