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ロズベルグ「昨年の調子が戻ってきた」

2015年06月30日(火)16:56 pm

このところ調子を上げてきているニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だが、さらにその勢いを保ち続けそうな雰囲気だ。

前戦F1オーストリアGP(第8戦)で今季3勝目をあげたロズベルグは、その翌週にレッドブルリンクで行われたテストにも参加していた。だが、ハミルトンはテストには参加していなかった。

今週末のイギリスGP(7月5日決勝)を開催するシルバーストン・サーキットのオーナーである英国レーシングドライバーズクラブ会長のデレク・ワーウィックは、イギリス人ドライバーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がなぜ自分もテストに参加できるよう働きかけることをしなかったのか理解に苦しむと次のように語った。

「彼(ハミルトン)は、オーストリアでは週末を通じて速さが足りなかったし、スタートも悪かった。イギリスGPに向け、私が自分のクラッチをチェックしてもう一度スタートをやってみせたいくらいだよ」

ここへきて、振り子がロズベルグのほうへ振れてきたのは確かだろう。特に、ハミルトンがスペインGP以降クラッチの調子が悪いと不満めいた発言を行ったことで、ロズベルグのほうがクルマの機能をよりよく改善できているようだとの声もある。メルセデスAMGでは、現在は以前とは違うメーカーのクラッチシステムを搭載している。

新しいクラッチシステムの導入にあたって、自分自身が重要な役割を果たしていたのかと『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』から質問されたロズベルグは、次のように答えた。

「僕がかかわったことはたくさんあるよ」

「だけど、(クラッチを)変更するという判断はチームが行ったことなんだ。どちらのクルマもより一貫性のあるスタートができるようにするためだった」

ハミルトンがその新しいクラッチシステムに不満を表明していることについて尋ねられたロズベルグは、「そのことについてはコメントしたくないな」と答えている。

だが、ここ数戦で調子が上がってきたことについては、ロズベルグの口も軽やかだ。一時はハミルトンに30ポイント近い差をつけられていたロズベルグだが、直近の4レースで3勝をあげ、今ではその差も10ポイントにまで縮まってきている。

「もちろん、僕にとってはいい流れになってきているよ。昨年の夏のような調子を取り戻したと言ってもいいだろうね」とロズベルグ。

ハミルトンにとってはホームレースとなる今週末のイギリスGPに向け、ハミルトンを「不安」にさせることができるかと思うかと尋ねられたロズベルグは、「そうだといいね。だけど、僕は自分のパフォーマンスのほうに集中していくよ」と答え、次のように付け加えた。

「僕たちには最高のクルマがあることは分かっている。2年前にはシルバーストンで勝ったし、昨年はギアボックスのトラブルでリタイアしたものの、それまではレースをリードしていた。だから、僕にとってはいいところだよ」

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