マノー・マルシャの控えドライバーであるスイス人ドライバーのファビオ・ライマーが、今週末にシルバーストンで行われるF1イギリスGP(7月5日決勝)の金曜フリー走行1回目でF1公式走行デビューを果たすことになるかもしれない。
6月に入ってからマノー・マルシャの控えドライバーに迎えられたライマーは、本来であれば前戦オーストリアGPのフリー走行から出走することを望んでいた。だが、期限までにスポンサーからの資金調達が間に合わず、そのチャンスをものにすることはできなかったと伝えられていた。
だが、オーストリアGPが開催されたレッドブルリンクにおいて、ライマーはF1出走に必要なスーパーライセンス取得に向け、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が求める要求事項を満たすための努力を行っていた。
2013年のGP2チャンピオンであり、現在26歳となるライマーは、「今はシルバーストンに期待している。だけど、現時点では待つのが最善の策なんだ」とオーストリアで語っていた。
そのライマーは、先週末にロンドンで開催されたフォーミュラEに、体調を崩したハイメ・アルグエルスアリに代わって急きょヴァージンから参戦。その際、フランスの『L’Equipe(レキップ)』から今後のF1活動に関する質問を受けたライマーは次のように答えた。
「現時点では、僕がシルバーストンでの最初のフリー走行を担当することになりそうだよ」
「そして、シーズン終盤には、多分何レースかに出走できるだろうと思うよ」
フォーミュラEの最終2レースに出走したライマーは、27日(土)に行われた第1レースでは14位完走を遂げたものの、翌日28日(日)に行われた第2レースではクラッシュし、リタイアとなっている。