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商業権が譲渡されたらF1はどう変わる?

2015年06月28日(日)18:34 pm

多くの思惑が交錯して大混乱のF1。先週は、あるアメリカ人富豪の存在が浮上した。果たしてこの人物にF1は救えるだろうか?

元マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはこれに否定的で「墜落炎上する」と予想、F1に警告を発した。

イタリア系アメリカ人で1978年F1世界王者のマリオ・アンドレッティは逆の意見で、アメリカがF1に救いの手を差し伸べるとしている。

「思ったことは実現させる、それがアメリカ人の考え方だ」。その精神に従ってNFLマイアミ・ドルフィンズのチームオーナー、スティーヴン・ロスは、バーニー・エクレストンと投資ファンドCVCからF1を買い取ろうと検討中だ。

80億ドル(約9,891億円)と言われる取引にはカタール国のスポーツ投資部門も絡んでいるらしいが、アンドレッティはイギリス『Guardian(ガーディアン)』紙に次のように話す。「否定的な要素は感じられない。堅実な投資はF1の安定につながる」

権利譲渡が実現すれば、F1が抱える多くの問題で解決の突破口が開けるかもしれないとアンドレッティは言う。例えば、訳の分からない技術規則やF1ファンの減少だ。

一部の報道機関に流れた以上の非公式情報に対し、各F1チームは蚊帳の外といった状況だ。

あるチーム代表は言う。「現状ですべては憶測の域を出ていない印象だ」「いったい誰がF1を仕切るのだ?」

F1 CEOのエクレストンによると、もし商談がまとまれば彼の権利も売却する方向だが、かつての盟友、前FIA(国際自動車連盟)会長マックス・モズレーは、エクレストンの役割に「変わりはない」と次のようにイギリス『BBC』のラジオ放送に語る。

「彼の仕事を引き継げる人物など他にいない」

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