ロマン・グロージャン(ロータス)が、先週末のF1モナコGP決勝においてマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)がグロージャンに「ブレーキテスト」をされたと語ったことに対してコメントを行った。
【結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
モナコGP決勝では、フェルスタッペンがホームストレート上でグロージャンに追突。フェルスタッペンはそのままサン・デボーテと呼ばれるターン1のバリアに激しくクラッシュしていた。
統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、このクラッシュの非はフェルスタッペンのほうにあるとして、彼に次戦カナダGP(6月7日決勝)で5グリッド降格ペナルティーを科すことを決定している。
だが、フェルスタッペンは、そのときグロージャンが自分の追い上げをかわすために故意に急ブレーキを踏んで走行を妨害しようとしたことが事故の原因だったと主張。
ロータスでは、すでにトラックサイドオペレーションズディレクターであるアラン・パーメインが、そのフェルスタッペンの指摘が誤りであると反論を行っていた。だが、実際に名指しされたグロージャンもフェルスタッペンの発言には「気分を害された」と認めている。
実際に、あのとき「ブレーキテスト」を行っていたのかと質問をされたグロージャンは、「もちろんやってないよ。そんなことをしてどうなるっていうんだい?」と答えた。
あのときは実際に通常よりも5メートルほどブレーキングを遅らせていたことがデータによっても示されていたと主張したグロージャンは、次のように続けた。
「FIAはしっかりと調査をしてくれたよ。僕にとっては、あの接触でポイント圏内から脱落させられてしまったことか、あるいは、自分のミスではないのに、その後こうした質問を受けなくてはならないことのどちらにいら立っているのか分からないくらいだよ」
「マックスはあまりにも攻撃的なドライビングのせいで自分自身をリタイアに追い込んでしまった。あのサーキットでああいう形で追い抜きをはかるのは間違っているし、最終的に、僕たちはどちらもその重大性を痛感したってところだね」
そう語ったグロージャンは、次のように締めくくった。
「彼もこれから学んでいくだろう。すごく才能のあるドライバーだからね」