NEXT...F1開催スケジュール

「これでは納得できない」とマリア・デ・ビロタの父親

2015年05月28日(木)19:52 pm

故マリア・デ・ビロタの父親が、結果的に彼女の死の原因であったかもしれない2012年に起きたクラッシュの調査結果に関し、自分たちには詳細な報告書が提示されていないことに失望の意を表明した。

デ・ビロタは、2012年にダックスフォードにおいてマルシャ(現マノー・マルシャ)の空力テスト走行を担当。そして走行中にコース脇に停めてあったトラックの昇降台部分に激突し、右目を失う大けがを負っていた。

デ・ビロタはその後回復し、統括団体であるFIAのドライバー委員会メンバーとして活動するなどしていた。だが、その事故から15か月後に、滞在していたホテルで死亡しているのが発見された。33歳だった。

今週26日(火)に、イギリスのHSE(国際安全衛生センター)は、そのデ・ビロタの事故に関する調査を行った結果、マノー・マルシャに対して「法的措置を取ることはない」と発表した。

父親であり、元F1ドライバーでもあるエミリオ・デ・ビロタを含む、彼女の家族は27日(水)に次のような声明を出し、マルシャ側に「過失責任」があったとして「民事訴訟」を起こす可能性を示唆している。

「現在も、私たちはその報告書の内容を知りたいと待ち続けています。そして、その調査により実際にどういう結論が導き出されたのかを知りたいのです」

その後、エミリオは母国スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。

「彼ら(HSE)が最終報告書の内容を直接関係者に伝えて欲しかったと思っている。私たちはイギリスのメディアによってフィルターをかけられたものしか目にしていないんだ」

「それは、非常に悲しく、残念なことだ」

1970年代から80年代にかけてF1で15戦を戦った経験を持つエミリオは、次のように付け加えた。

「(報告書に記載された)すべての結論をチェックすることができたときには、もう少しお話しすることもできると思うがね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック