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「ブレーキテスト」をやられたとマックス・フェルスタッペン

2015年05月27日(水)17:00 pm

先週末のF1モナコGP決勝で大きなクラッシュを演じた17歳のマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)だが、その事故は前を走行していたロマン・グロージャン(ロータス)が「ブレーキテスト」を行ったことによって発生したものだと主張している。

レースでは、後方から追い上げてくるライバルドライバーのリズムを狂わせることを目的として、本来のブレーキングゾーンではない場所で突然ブレーキを踏んで車速を極端に落とすような行為が見られることがある。こうした行為のことをレース関係者の間では「ブレーキテスト」と呼んでいる。

今年、17歳の少年が、ほとんどフォーミュラカーレースの経験のないままF1デビューを飾ることになったことについては、批判的な意見も多かった。

今回、モナコGP決勝でグロージャンを追い上げていたフェルスタッペンは、サン・デボーテと呼ばれるターン1に向かうホームストレート上で激しくグロージャンのマシンに接触。そこで左フロントサスペンションを壊してしまったフェルスタッペンは、そのままターン1のバリアへ高速で突っ込んでしまっていた。

フェルスタッペンは、27日(水)に自分の公式サイトにコメントを掲載し、その中で次のように語っている。

「首が少し凝った感じだけど、それ以外には問題ないよ。思ったほど痛くもなかった」

「(モナコGPは)いろんなことが起きたレースだったね。僕はペースよく走ることができていたし、何度か追い抜きもできたんだ。モナコでね!」

「ピットストップをした後、僕はずっと攻め続けていた。そうしたら、ブレーキテストをされてしまい、激しくクラッシュすることになってしまったよ」

本来、ブレーキテストは大変危険な行為であると認識されている。もしフェルスタッペンが言うようにグロージャンが意図的に手前でブレーキをかけていたとすれば、グロージャンにも責任が問われることになってもおかしくない。

だが、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、今回の事故を起こした責任はフェルスタッペンにあるとして、次戦カナダGP(6月7日決勝)で5グリッド降格というペナルティーを科すことを決定。さらに、フェルスタッペンには2ポイントのペナルティーポイントも科されている。

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