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フェルスタッペン、モナコGPで「マッド・マックス」に

2015年05月25日(月)19:35 pm

17歳のマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)は、F1第6戦モナコGPで大きなクラッシュを喫し、「マッド・マックス」というあだ名をもらってしまった。

フェルスタッペンは、ロマン・グロージャン(ロータス)を抜こうと追いかけている際に1コーナー手前で接触し、高速でバリアに突っ込んだ。幸い、ケガはなかった。

「大丈夫だよ。きっと明日は痛むだろうけどね」とレース後にフェルスタッペンは話している。

フェルスタッペンは、グロージャンがいわゆる「ブレーキテスト」をしたせいで接触したと考えている。

「僕の前にいたグロージャンが1周前より10~15メートルも手前でブレーキングしたのがみんなにもはっきり分かっただろう」とフェルスタッペン。

■フェルスタッペンにペナルティ

しかし、この事故の原因はフェルスタッペンにあると見る者が多い。審判役のスチュワードはフェルスタッペンに対し、次戦のカナダGP(6月7日決勝)での5グリッド降格ペナルティを科した。

また、これによってフェルスタッペンにはペナルティポイントが2ポイント付いた。これが12ポイントになると1レース出場停止になる。

■経験不足が露呈

『Times(タイムズ)』紙のケビン・イーソン記者は、これまで17歳とは思えない熟達ぶりを見せていたフェルスタッペンが「突然、学生に戻ってしまった」と書いている。

フェルスタッペンと接触したグロージャンは、直後は無線で怒りをあらわにしていた。

レース後にグロージャンは、フェルスタッペンの年齢と経験不足がクラッシュの原因になった可能性もあると話している。オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』が伝えた。

「モナコでは追い抜きが本当に難しいんだ」とグロージャン。

「今日、彼はすごく大事な経験をしたと思う」

「とにかく彼が無事で本当に良かった。僕たちどちらにとっても危険な状況だったからね」

フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)もケガがなかったのは幸運だと話している。

「彼は17歳だ。もし彼がケガをしたら、誰もが“なんで17歳にライセンスを出したんだ”と言うだろう」とマッサ。

■「間違いは誰にでも起きる」と解説者

スイス人の元F1ドライバーで、長年ドイツのテレビで解説を務めているマルク・スレールは、フェルスタッペンを擁護している。

「間違いは起きるものだ。非常に経験豊富なドライバーにも起きる。中国でのジェンソン・バトン(マクラーレン)のように」

「幸い、現在のモナコの安全対策は、以前よりはるかに優れている。そうでなければ本当に恐ろしい事故になるところだった」

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