F1デビューから5戦を終えて、カルロス・サインツ(トロロッソ)の評判が上々だ。
昨年、フォーミュラ・ルノー3.5シリーズを制してF1に上がってきた20歳のスペイン人、サインツ。ところがそんな彼を待ち受けていたのは、驚異の17歳でチームメートのマックス・フェルスタッペンだった。
しかしシーズンが開幕すると、サインツも速さで負けていない。F1最古参ドライバーのジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)は今週、彼の走りを評価していた。
イギリスの大ベテラン記者で『Motorsport(モータースポーツ)』誌編集長のナイジェル・ルーバックも、サインツの走りに目を細める一人だ。
「彼には感心したよ」とスペイン『El Confidencial(コンフィデンシアル)』紙に語ったルーバック。
「モリース・ハミルトン(F1年鑑『Autocourse(オートコース)』編集者)とも話をしたが、話題はフェルスタッペンが先行したものの、実のところ速かったのはサインツの方だった」
WRC(世界ラリー選手権)を2度制したカルロス・サインツを父に持つ「ジュニア」。そう呼ばれることを嫌う彼だが、今は周囲のドライバーから一目置かれる存在になったことを実感しているという。
「僕は、どの選手も自分と比較する前に腕前を判断しないようにしている。きっと他のドライバーだって同じだと思う」とサインツ。
「5戦を終えて、F1ドライバーの仲間入りができた気がする」とサインツは、スペイン『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙に語った。