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モズレー、予算上限制と規則自由化を提言

2015年04月29日(水)6:26 am

マックス・モズレー前FIA(国際自動車連盟)会長は、予算に上限を設ける案の再考をF1チームに求めた。彼なりにヒネリを加えたというのだ。

F1の活動経費は、ケータハムや旧マルシャが経営破たんする以前から高騰に歯止めがかからない状態で、2015年の大きな課題となっている。

前記の2チームより規模が大きいフォース・インディア、ロータス、ザウバーも、バーニー・エクレストンから年間賞金の一部を前払いしてもらって、ようやく開幕戦オーストラリアGPに出場できたと伝えられる。

競争力で3チームを上回るウィリアムズでさえ、27日(月)に5,000万ドル(約59億4,600万円)の赤字を公表。彼らは、新V6ターボの経費が重くのしかかったと説明している。

「実をいうと、パワートレインが金食い虫になる昨今の傾向に逆戻りするのは反対だったのです」と28日(火)にF1公式サイトに語ったのは、ザウバーのモニシャ・カルテンボーンだ。

そこでF1は、2017年に向けて規則の改正を考えている。

5月14日(木)、有力なF1戦略グループが集まって将来を語り合うのだ。この動きにモズレーも呼応、独自の案を持ちだしたわけだ。

彼は会長時代、予算上限制の案を推進できなかったことを今も悔いている。数年前、任期切れでジャン・トッドに席を譲ったのである。

だが今、モズレーが温めているアイデアは当時からひとひねりが加えられたものだ。

もし大チームが望むなら、現行の規則下で年間何百万ユーロでも好きに使わせればいい。そのように彼は28日(火)、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に語った。

その一方で、年1億ドル(約118億9,300万円)の予算上限設定を承諾したチームに対しては、マシンを好きに設計させるのだ。

モズレーは次のように話す。「私には想像できる。やがて全チームが予算上限制の軍門に下るだろう」

「そして気づくはずだ。1億ドルでも技術的に進んだマシンを組み立て、素晴らしいモータースポーツを展開できることを」

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