フォルクスワーゲンの監査役会長フェルディナント・ピエヒが辞任したことで、フォルクスワーゲンやアウディのF1参戦に再び期待が高まっている。
ポルシェ創業者の孫にあたるピエヒは20年以上にわたってグループを率いてきたが、社長人事をめぐって社内で孤立し、25日(土)に辞任が発表された。
ピエヒについては、バーニー・エクレストンが最高責任者である限り、グループ傘下のアウディなどのF1参戦を認めないといううわさもあった。
F1第4戦バーレーンGPで『BBC』がこのうわさについて聞くと、エクレストンは「もしそれが本当なら私は去るよ。喜んで即座に辞任する」と話していた。
ピエヒの辞任で会長を引き継ぐのは現社長のマーティン・ヴィンターコーンと見られている。ヴィンターコーンはアウディAGの取締役会会長を務めていた頃、DTMなどのレース活動を熱心に支持していたという。
『BBC』で解説を務める元F1チームオーナーのエディー・ジョーダンは、ヴィンターコーンについて以前にこう語っている。
「グループのブランドにとってF1は素晴らしい舞台だという信念を持ち続けている。VAG(フォルクスワーゲンAG)がF1に参戦すべきだというのが彼の考えだと聞いている」