ザウバーが、F1スペインGP(5月10日決勝)が開催される来週末のスペインで、再び法廷での戦いも繰り広げることになりそうだ。
今季の開幕戦オーストラリアGPが行われたメルボルンでは、昨年の控えドライバーであったギド・ヴァン・デル・ガルデから訴訟を起こされていたザウバー。2015年のF1シート獲得契約を結んでいたと主張したヴァン・デル・ガルデの訴えに対し、メルボルンの法廷は、ザウバーが不当に契約を破棄したものだと判定。ザウバー側が敗訴していた。
これによりチーム崩壊の危機を迎えることになるのではないかとされたザウバーだったが、1,500万ユーロ(約19億4,000万円)とも伝えられる賠償金を支払うことでヴァン・デル・ガルデとの和解にこぎつけている。
そして、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』が、ザウバーが来週また別の訴訟を起こされることになると報じている。
昨年ザウバーのドライバーを務めていたエイドリアン・スーティルも、本来2015年までの契約を結んでいたものの、それをチームから一方的に破棄されていた。そのスーティルが、来週バルセロナで訴訟を起こすことになったようだ。
1か月ほど前、スーティルのマネジャーであるマンフレッド・ツィマーマンは、「ザウバーとの問題はまだ解決していない。我々はその解決に向けた取り組みを行っているところだ」と語っていた。
そのツィマーマンは、27日(月)に次のように述べた。
「残念ながら、何も変わっていない。我々はいまだにザウバーと解決策を見いだすための話し合いを行っているよ」
32歳となるスーティルは、今シーズンの第2戦マレーシアGPを前にウィリアムズと控えドライバー契約を結んでいる。