フォース・インディアが、F1の魅力を高めるための提案を行っている。
現在のルールでは、4種類のドライタイヤのうち、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリによって事前に選択された2種類のタイヤが1つのレースで使用されることになっている。
フォース・インディアのチームCOO(最高執行責任者)を務めるオットマー・サフナウアーは、以前からこのルールを見直し、どのレースにおいても各チームが好きなタイヤを選ぶことができるようにすれば、レースももっとエキサイティングなものとなるはずだと主張していた。
サフナウアーは、再びドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「ピレリは4種類の異なるコンパウンドを用意している」
「なぜ、チームがその4種類のうちから個別に好きな2種類を選ぶことができないんだろう?」
「仮に、F1チームがピレリに対して4週間の時間的猶予を与えれば、コストを追加することなくタイヤをそろえることもできるはずだ」
そう語ったサフナウアーは、次のように付け加えた。
「どのチームがどのタイヤを選択したかということは、レース週末の木曜日までは秘密にしておくんだ。そうすれば木曜日には興味深い話題を提供できることにもなる」
もしその案が採用されれば、各チームのタイヤ選択によって走行ペースや、タイヤの性能低下、そしてもちろんピット戦略などの幅が広がってくることにより、レースの面白みが増すだろうというわけだ。
だが、ピレリでは以前、輸送面でのコスト増大やチームがコースに合わないタイヤ選択を行った際のリスクを考慮すれば、この案が採用される可能性は小さいだろうと語っていた。