トロロッソのマックス・フェルスタッペンが、着実にほかのF1ドライバーたちからの評価を得ることができていると語った。
今季開幕前には、歴代最年少記録となる17歳でF1にデビューすることになるフェルスタッペンに対しては、その実力に関して懐疑的な見方をする者が少なくなかった。
だが、フェルスタッペンは第2戦マレーシアGPで7位入賞を果たし、F1史上最年少ポイント獲得ドライバーという記録も打ち立てた。マレーシアGP以外の3レースはいずれもメカニカルトラブルによるリタイアとなったが、クルマにトラブルさえ起こらなければ、間違いなくポイントが取れていたレースもあったはずだ。
そして、フェルスタッペンがレースで見せた華麗な追い抜きや、エンジニアやメディア関係者とも少年らしからぬ落ち着いた対応ができる様子に、多くのF1関係者が感心させられている。
そして、フェルスタッペン自身も、ドイツの『Welt(ヴェルト)』に対し、仲間である先輩F1ドライバーたちからも一目置かれるようになったと次のように語った。
「彼らも以前より敬意を払ってくれているよ。それをはっきりと感じる」
「僕を見かけるとみんなが立ち止まって握手を求め、いいレースだったと言ってくれるんだ。それは、僕がうまくやれているってことを示すものだよね」
「恐らく、彼らの多くが、重要なのは年齢ではなくレーシングスキルなんだということを分かってくれたんだと思う」
レッドブルでは、昨年同じトロロッソからF1デビューを飾ったばかりの20歳のダニール・クビアトを、セバスチャン・ベッテルの後任としてレッドブルに昇格させたという経緯がある。フェルスタッペンが、自分もすでにクビアトと同じようなチャンスが与えられるにふさわしい働きを見せていると考えても許されるかもしれない。
「それはまだ仮定の話でしかないよ」
そう主張したフェルスタッペンは、次のように続けた。
「今僕が集中すべきことは、できる限りうまくやるということだけさ。その後どうなるかは、そのときになれば分かると思う」
「僕は、未来を夢見るために今ここにいるわけじゃないし、自分の仕事は現時点において最高の仕事をすることだからね」とフェルスタッペンは結んでいる。