リカルドはベッテルと同じレベルだとレッドブル
レッドブルにおいてモータースポーツアドバイザー兼ドライバー育成責任者を務めるヘルムート・マルコが、レッドブルでは現在のドライバーラインアップに満足していると主張した。
2010年から2013年まで4年連続でドライバーとコンストラクターの両タイトルを独占していたレッドブル。だが、F1に新たなV6パワーユニットが導入された2014年にはエンジンサプライヤーのルノーがエンジン開発競争に出遅れたことにより王座をメルセデスAMGに明け渡した。
さらに、4季連続タイトル獲得の立役者であったセバスチャン・ベッテルもフェラーリへと移籍。今季はトロロッソから2014年にF1デビューを果たしたばかりのダニール・クビアトを昇格させ、昨年はベッテルを圧倒したダニエル・リカルドのチームメートに据えている。
「（ベッテルとは）長年共に築き上げてきた関係があったものの、彼がいなくなったからといって我々に何も残らなかったわけではない」と今週ウイーンで語ったマルコは、『Auto Bild（アウト・ビルト）』に次のように付け加えた。
「ダニエルが（ベッテルと）同じレベルだということを証明して見せたしね」
事実、レッドブルは昨シーズンにはメルセデスAMG以外のチームとして唯一3勝をあげている。そして、それはすべてリカルドによって達成されていた。
「もちろん、セバスチャンは強かった。だが、ダニエルも昨年、スピードに関しては引けを取らないことを示した」とマルコは主張。
だが、20歳のロシア人ドライバーであるクビアトに関しては、今季もルノーエンジンの信頼性不足などで多くのトラブルに見舞われていることもあり、ここまではその実力が発揮できているとは言えない状況だ。
リカルドは、そんなチームメートについて今週次のように語った。
「セバスチャンのほうが多くの経験を積んでいた。だけどダニールも技術面のことについて理解しようと短期間で学んでいたよ」
「彼には、順調な週末が必要なだけだと思う。彼のすべての力を見せ始めるためにはね」
そう語ったリカルドは、「僕たちはチームを助けるために一緒にうまくやっているよ」と付け加えた。
