フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)にとって、次の目標は予選Q3進出だ。
【結果】F1バーレーンGP予選の順位、Q1-Q2-Q3のタイム
アロンソにとって、マクラーレン・ホンダとの新たなプロジェクトは、まさにどん底からのスタートとなっていた。
2月にバルセロナでのテスト走行中に起きたクラッシュが原因で開幕戦オーストラリアGPを欠場したアロンソは、第2戦マレーシアGPでレース復帰を果たしたものの、戦闘力と信頼性に欠けるMP4-30ではグリッド後方での争いしかできない状況が続いていた。だが、そのアロンソもやっと今週末のバーレーンGPで、チームに今季初のQ1突破という結果をもたらした。
「まだ小さな一歩にしか過ぎないよ」と『EFE通信』に語ったアロンソは、次のように続けた。
「だけど、Q2に進めたことは重要だったし、バルセロナ(第5戦スペインGP/5月10日決勝)ではQ3に進出できると思う」
アロンソの母国スペインでのレースには、マクラーレンは大きく空力を改善したパッケージを持ち込むことになると考えられており、ホンダも新スペックエンジンをデビューさせる予定だ。
アロンソはバーレーンで次のように続けた。
「Q2進出で喜んでいるというのは悲しいことだけれど、それがチーム全員にとって必要なことだったんだ。メカニックやエンジニアたちは朝の5時までクルマにかかりっきりだったんだからね。今、僕たちは進歩を遂げているところだ」
だが、今週末のバーレーンでは、チームメートのジェンソン・バトンがこれ以上ないほどのトラブルに見舞われているが、アロンソも信頼性が最大の懸念材料だと考えているようだ。
アロンソは、マクラーレン・ホンダは信頼性に関しては「本来あるべきレベル」にまでは到達していないとし、次のように続けた。
「後れをとっているときには自分自身を見失ってパニックに陥りやすいものだ。だけど、走ろうとする前に、まず歩くことから学ばないとね」
そう語ったアロンソは、スペインの『Marca(マルカ)』に対し、次のように締めくくった。
「ジェンソンのクルマに関しては、どんなに小さいところまでも調べ上げなくてはならないよ。今週はあまりにも問題が多すぎたからね」