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マルコ、マレーシアGPの賭けに勝つ

2015年03月31日(火)11:02 am

2015年F1第2戦マレーシアGPでフェラーリの勝利に賭けて、400ユーロ(約5万円)をせしめた男がいる。レッドブル首脳のヘルムート・マルコ博士だ。

ドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙によると、F1パドック内部で賭けが行われ、マルコは、去年までレッドブルにいた元愛弟子セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にポケットマネーをつぎ込んだのである。

「セバスチャンならやってくれると思ったよ」

「金曜日のフリー走行からそんな予感がしていた」

昨年レッドブルで虚しいシーズンを過ごしたベッテル。とはいえF1世界選手権を4度も制した男だ。才能は枯れていなかった。

「わずか一年で運転の仕方を忘れるわけがない」とマルコ。「去年は彼のドライビングがわれわれのマシンに合わなかったのだ」

「これでようやく皆、気づいただろう。彼はわれわれのクルマだけで4つのF1タイトルを得たのではないと」

マルコはまた、ベッテルの技術的なフィードバックが失われた痛手について次のように述べた。

「今日(マレーシアGP決勝)はブレーキに極端な問題が発生した」「セバスチャンがチームを去ってから、我々はブレーキメーカーを変えたのだ。彼(ベッテル)が苦手としていたメーカーにね。だが、以前の業者に戻すよ」

開幕戦オーストラリアGP終了後、このまま規則が変わらなければレッドブルはF1を止めると脅したマルコにしては、ずいぶん率直だ。

ところで、マレーシアGPでベッテルにしてやられたメルセデスAMGのトト・ヴォルフは、「バカバカしい」F1エンジン性能均一化の要求が止むよう願っている。

チームの会長ニキ・ラウダも同意見だ。「この結果はF1のいいイメージにつながる。皆、文句ばかりだからな。私は何もいっていないぞ。他の連中だ」

ラウダはスペイン『AS』紙に次のように話す。「これでバーニー・エクレストンも文句はないだろう」

政治的な話題が支配したF1開幕戦メルボルン。そのわずか2週間後にはスリリングなレースが行われ、メルセデスAMG以外の勝者が生まれた。しかもフェラーリが華々しく復活、今後もやってくれそうだ。

「来年あたりにマクラーレンがホンダの問題を克服したら、メルセデスAMG、フェラーリ、マクラーレン、そしてレッドブルのあいだで見応えのある選手権争いが繰り広げられるだろう」と話すのはフランスの元F1ドライバー、パトリック・タンベイ。

彼はフランス『RMC Sport(RMCスポール)』に次のように語った。「F1に少々不安を抱いていたが、もう吹っ飛んだよ!」

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