フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が2015年F1開幕戦オーストラリアGPを欠場したことで、チームには多額の保険金が支払われるとイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙が伝えている。
アロンソは、シーズン前のテスト中にクラッシュし、脳しんとうを起こして4日間入院。「セカンドインパクト症候群(短期間のうちに再び頭に強い衝撃を受けると、命にかかわるような脳の大きな損傷につながる危険がある)」のリスクを避けるため、医師の指示を受けてオーストラリアGPは欠場した。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』のルイジ・ペルナ記者は、「チームが結ぶ契約には、ドライバーが肉体的に適切なコンディションであることを求める条項が含まれる」とし、欠場に当たっては保険金が支払われるとしている。
アロンソの契約金をうわさに基づいて3400万ユーロ(約44億円)とすると、オーストラリアGP欠場によってチームに支払われる保険金は180万ユーロ(約2億3000万円)に上るというのがペルナ記者の試算だ。
保険金は、ドライバーの欠場に対してチームに責任がない場合にのみ支払われると記事は伝える。マクラーレンは、メカニカルトラブルがクラッシュの原因ではないとしている。
■うわさを否定するロン・デニス
マクラーレンの最高権威ロン・デニスは、オーストラリアGP開催中のメルボルンで、イギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に次のように語っていた。
「私は(事故原因は)強風のせいだった可能性もあると思っている。ほかの人たちにはとても信じられないことのようだがね」
「一瞬、集中力が途切れたためだった可能性もある。フェルナンドはあのコーナーを全速で抜けていたわけではないから」
「よくあることだが、ばかばかしい話がたくさんある。彼は絶対に感電などしていない」