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メルセデスAMG、車載カメラを「賢く」装着

2015年02月27日(金)19:41 pm

メルセデスAMGの今季型車W06の車載カメラ装着方法がレギュレーションに違反していると指摘されたことが報じられていた。だが、メルセデスAMGではこの問題に関して賢い解決策を見つけ出したようだ。

メルセデスAMGに加え、フェラーリやトロロッソも、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)から、車載カメラの装着方法が違反にあたるとして、開幕戦のF1オーストラリアGP(3月15日決勝)での車検前までに修正するよう指示を受けたとされている。

それらのチームの設計者たちは、ノーズへの搭載が義務付けられているカメラに関し、空力的に不利とならないような形状の装着具や装着方法を考案していた。だが、FIAではその長さが規定よりも長すぎるとの指摘を行ったと報じられていた。

各チームは、2月1日(日)からヘレスで行われた最初のテストでその指摘を受けていたが、トロロッソはすでに先週のバルセロナテストにはそれに対応し、スタイリッシュなウイング型ではなく、シャシーに水平に装着されるシンプルなブラケットを導入している。

事実、こうした水平にカメラを取り付けるというのが、FIAが本来想定していた装着方法のようだ。

だが、26日(木)に始まった最終テスト初日にガレージから姿を現したメルセデスAMGのW06には、そうしたFIAの意図をかいくぐったような形でカメラが取り付けられていた。どうやら、メルセデスAMGではそのルールの抜け穴を見つけ出したようだ。

今回のW06では、カメラは確かにシャシーに対して水平に取り付けられている。だが、それは単純にシャシーに装着されているのではなく、直角に加工された新たなブラケットでカメラが支えられている。これは明らかにこのカメラによる空力効果を狙ったものだ。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の記者であるミハエル・シュミットは、これに関して次のように説明している。

「カメラは、シャシー前方のかなり高い位置に取り付けられている。これは、空力効果の低減をできる限り小さくするためだ」

シュミットによれば、少なくとも2つのチームがこのメルセデスAMGの手法に関して「非常に賢い」対策を施したと不満めいた口調で語ったという。だが、今回のメルセデスAMGのカメラ装着方法は、2015年のレギュレーションに違反したことにはならないと見られている。

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