26日(木)からスペインのバルセロナで、2015年シーズン開幕に向けた最後の公式合同テストが始まった。そして、いよいよウィリアムズが、その実力を示し始めている。
これまでにヘレスとバルセロナで2回のテストが行われていたが、そこでは昨シーズンに大活躍をみせたウィリアムズの調子が今一つ上がらず、今年はメルセデスAMGの最大のライバルという地位から転落してしまうのではないかとの声も上がっていた。
しかし、各チームがそれぞれに改良パーツをそろえて臨んだ26日(木)のセッションでトップタイムを刻んでみせたのは、そのウィリアムズのフェリペ・マッサだった。
マッサが刻んだ1分23秒500というタイムは、先週のバルセロナテストでマークされていたタイムを大きく縮めるものとなっている。
セッション後、マッサは母国ブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「僕たちも戦える位置にいるということを示しておく必要があると考えたんだ」
「実際に僕たちがどういう位置にいるかはまだはっきり分からない。特にメルセデスAMGとの比較においてはね」
「それに関しては、僕たちドライバーが同じ量の燃料を積んで、同じタイヤで同時に走る時がくるまで待たないとね」
「でも、ほかのチームを見る限りにおいては、僕たちはよさそうだ」とマッサは続けた。
「フェラーリは、今日はあまりよくなかった。彼らが何をやっていたのかは分からないし、彼らが改善されたのは疑う余地もないけれどね」
「それに、レッドブルが行っていたレースシミュレーションもあまりよくはなかった」
「今年もメルセデスAMGが最強のクルマだと考えているよ」とマッサは締めくくっている。