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マクラーレンもマノーのF1復帰を支援

2015年02月26日(木)20:32 pm

マクラーレンが、フェラーリ同様、昨年経営破たんに陥ったマルシャ復活のためにひと肌脱ぐことにしたようだ。

昨年までマルシャという名前でエントリーしてたロシア籍のチームだが、くしくもF1ロシアGPに出走したのを最後に経営破たんに陥り、その後は管財人による清算手続きに入っていた。

だが、債権者の間にCVA(カンパニー・ボランタリー・アグリーメント)と呼ばれるチーム再建に向けた合意がなされたことで、新たにマノーと名を変えたチームは管財人による清算手続きから抜け出し、2015年シーズンの参戦に向けての努力が続けられている。今後債権者たちは、長期間にわたってマノーから債権を回収していくことになる。

昨年まで同チームにエンジンを供給していたフェラーリは、まだ多額のエンジン代金が回収できないまま残っている。少し前には、保証金を支払わなければ今年のエンジン供給はできないとの姿勢を示したと伝えられていたフェラーリだが、最近2014年仕様エンジンをマノーに供給することで合意したと報じられている。

昨年まで旧マルシャの技術パートナーとなっていたマクラーレンもマノーに多額の債権を抱えている。だが、CVAが結ばれたことを受けて、新チームとして復活を目指すマノーを支援することになったものだ。

マクラーレンの広報担当者は、『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に次のように語った。

「我々はマノー・チームとの契約を再構築することに合意した。これによりマノーは契約上の義務を守りながら、相応の支援を受け続けることが可能となる」

一方、フェラーリでは2016年からF1に参入するアメリカのハースF1チームを実質的な“Bチーム”として機能させる計画であることが報じられている。そして、マクラーレンもマノーを同様に自分たちのBチームとして抱え込むつもりかもしれないとの報道も行われていた。

だが、マクラーレンの広報担当者は、今回のマノーへの支援継続決定はそういったもくろみがあってのことではないと否定している。

「我々はチーム(マノー)がF1での戦いを続けるために行っている努力を支援するものだ。だが、我々はマノーの資本買収や、より関係を強化していこうというようなことは全く考えていない」とマクラーレンは主張した。

最近、昨年の最終戦アブダビGPでケータハムからF1デビューを飾ったウィル・スティーブンスとドライバー契約を結んだことが発表されたマノー。あと2週間と迫った2015年の開幕戦オーストラリアGP(3月15日決勝)までに今季型車を準備し、もう1人のドライバーを決めなくてはならないものの、その復活はかなり有望となってきたようだ。

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