旧マルシャは25日(水)、2015年F1参戦に向けて始動したことを明らかにした。
現在の名はマノー。彼らを率いるジョン・ブースが25年前に立ち上げた下位カテゴリー・チームの名称だ。彼らは財政管理下を脱し、以前はF3チームの基地だった南ヨークシャー州の本部で2015年型車の準備に忙しい。
5日(木)にパリで行われたF1戦略グループの会合で2014年型車による参戦許可を出したところ、フォース・インディアに反対票を投じられて計画はつぶれたが、マノーは25日(水)、「新車の組み立てが追い込みの段階」にあると明らかにした。
チームの声明によると、スタッフたちは「3/6(金)の機材輸送便出発に間に合わせるべく、不眠不休で働いている」という。意地でも来月13日(金)から始まる2015年F1開幕戦オーストラリアGPに出る考えだ。
マシンだけではない。ドライバーも一人が決まった。
昨年のF1最終戦アブダビGPで、ケータハムとともに逆境を乗り越えて彼らのF1復帰を後押しした23歳のイギリス人ドライバー、ウィル・スティーブンスだ。彼は今年、マノーと契約したのだ。
「チームを救おうと、とてつもない努力が払われ、ひとつの形が現れた。それがマノーだ。実に感激だよ」と語ったスティーブンス。彼は昨年後半、旧マルシャの控えドライバーだったこともある。
「部品供給メーカーやF1内部の多大な力添えがなければ、ここまで来られなかっただろう。だが何よりも、マノーが誇る素晴らしいスタッフが、メルボルンに間に合わそうと24時間体制でがんばっている」
「僕の力を信じてくれたチームに感謝したい。二週間後に僕らはグリッドに並んでみせる。それこそ、この大変な努力が報われるときだ。待ちきれないよ」