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マクラーレン・ホンダ、開幕戦では「完走」が現実的目標

2015年02月10日(火)16:51 pm

マクラーレン・ホンダのエンジニアリングディレクターであるマット・モーリスが、メルボルンで行われる2015年のF1開幕戦オーストラリアGP(3月15日)では、まずは完走することが現実的な目標となるだろうと語った。

20年以上前にF1の伝説的な歴史を築いたマクラーレンとホンダだが、再び手を組んで初めて迎えたヘレスでのシーズン前テストではトラブルに見舞われ、十分な走行を果たすことができずに終わっていた。

■ホンダのトラブルには驚いたとクルサード

かつてマクラーレンに所属していた元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、ヘレスでの結果を受けて『Spox(シュポクス)』に次のように語った。

「彼ら(ホンダ)は、ルノーやフェラーリと同じくらいのレベルには到達してくるだろうと考えていた」

「彼らは2年前にF1に復帰すると発表していたんだから、レースのためのパッケージを開発するために1年多く費やせたわけだ」

「(2014年の)アブダビGPの後に行われたテストで彼らが問題を抱えたのを見て本当に驚いたけれど、今でもまだ問題を抱えているなんてね」

マクラーレンのシャシー設計責任者であるモーリスも、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、ここまでのところは完ぺきな形で進んでいないことは確かだと次のように語った。

■クルマはいい。だがプログラムの遅れも事実

「周回数やパフォーマンスに関しては失望させられたよ。だが、プログラムにそっていくつかのことをチェックすることができたし、その結果は我々の新車は優れているということを示しているよ」

モーリスは、チェックを行った結果、風洞テストと実際にサーキットで得られたデータの相関関係や、冷却などに関してはよいことが分かったとし、「それはいいニュースだ。その部分に問題があった場合、簡単には解決できないからね」と説明している。

しかしモーリスは、それ以外の部分の開発については遅れが生じていることを認め、次のように続けた。

「空力のプログラムに関しては遅れている。基本パッケージで走行距離が伸ばせないのに改良部品を持ってきても意味がないからね」

「計画では、2014年シーズン終了時の状態から始めるつもりだった。だが、それはテストプログラムに何も大きな支障が起きないことが前提として求められるんだ」

こうした状況を見れば、マクラーレン・ホンダとしては、開幕戦ではまずは完走してチェッカーフラッグを受けることが目標となりそうだ。そのことについて質問されたモーリスは、次のように答えている。

「私は、それが現実的だと思っているよ」

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