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レッドブル、まだ新車のクラッシュテストを受けていなかった?

2015年01月29日(木)17:09 pm

2013年まで4年連続でF1チャンピオンチームとなったものの、2014年にはメルセデスAMGに圧倒されランキング2位にとどまったレッドブル。その2015年シーズンに向けての準備が切羽詰まったものとなっているようだ。

今年最初の公式テストが開始される2月1日(日)まであとほんの数日というところにきているものの、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは今週、2015年型車RB11がまだ完成していないことを認め、「日曜日までにやることが山のようにあるよ」と語っていた。

そんな中、イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』が、天才F1カー設計者との呼び声も高いレッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイが100パーセント設計に携わった最後のF1カーとなるRB11は、まだF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって義務付けられているクラッシュテストに合格していないようだと報じている。

何年か前までは、実際のレースが開始される前までにクラッシュテストに合格すればよいことになっていたが、現在のルールではクラッシュテストに合格しないとテストすら行うことができないことになっている。

レッドブルがそのクラッシュテストを受けるのをギリギリまで延ばしているのは、シャシーに何らかの問題があるということではなく、単に設計者やエンジニアのために可能な限りの開発時間を設けるためであると考えられている。もちろん、それは最大のライバルであるメルセデスAMGとの差をできるだけ縮めるためだ。

「メルセデスAMGが目標となるのは確かだ」とホーナーは続けた。

「彼らはチャンピオンとして今シーズンに臨むことになるし、今年も彼らがチャンピオン候補だ。昨シーズン終了時には彼らが大きなアドバンテージを築いていたからね」

『Omnicorse(オムニコルセ)』は、レッドブルは2015年型車RB11を最初のテストが行われるヘレスにおいて2月1日(日)の朝に発表することになるだろうとし、そのわずか3日前の29日(木)にクランフィールド・インパクト・センターにおいてFIAのクラッシュテストに合格することを目指すことになるとしている。

レッドブルの広報担当者は、レッドブルにはヘレスでのテストまでに準備を整えられるのは確かだと語ったが、ホーナーもそれに付け加えて次のように語っていた。

「多分、今年の製造や組み立て時間は、これまでの10シーズンにおいて最も短いものだろう。ここまでのファクトリーの頑張りは信じられないほどだよ」

29日(木)の夕方には、マクラーレンがインターネットを通じて2015年型マクラーレン・ホンダMP4-30を発表することになっており、翌30日(金)にはフェラーリとザウバーも新車を公開する予定だ。

さらに、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソは、公式テスト開始前日の31日(土)にヘレスで2015年型車STR10を発表。そしてテスト開始当日にメルセデスAMGとレッドブルの新車が初公開されることになる。

2月1日から4日間の日程で行われるヘレステストには、フォース・インディアが不参加とすることを発表しており、参加チームは全部で8チームとなる予定だ。

昨年経営破たんに陥り、管財人の手によって生き残りの道が模索されているケータハムとマノー(マルシャ)に関しては、2015年シーズンにその姿が見られるかどうか、まだ不明の状態となっている。

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