かつてフェラーリのチーム代表を務めていたジャン・トッドが、フェラーリは必ずF1で反撃に出ると語った。
現在はF1統括団体でもあるFIA(国際自動車連盟)の会長を務めるトッドだが、1990年代半ばには、やはり低迷していたフェラーリを復活させ、ミハエル・シューマッハとともに黄金期を築き上げたことで知られている。
今日、フェラーリは再びスランプに陥り、低迷期を迎えている。だが、今週ACI(イタリア自動車クラブ)の創設110周年記念式典に参加したトッドは、イタリアのマラネロに本拠を構える伝統のF1チームは反撃を見せるだろうと、かつて所属していたチームを擁護するコメントを行った。
トッドは、『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に対し、フェラーリは「神話とも言えるブランドであり、イタリアや世界のモータースポーツの歴史において栄誉ある地位を占めている」と語るとともに、フェラーリが近いうちにまた勝てるようになるかとの質問を受けた際には、「そう期待しているし、応援しているよ」と答えている。
トッドはさらに、長年にわたってフェラーリに君臨していた前会長のルカ・ディ・モンテゼモーロに代わって新たにフェラーリの最高責任者に就任したセルジオ・マルキオンネについて、「素晴らしいリーダー」であると称賛し、その実力はフィアットとクライスラーを復活させたことで「証明されている」と付け加えた。
一方、フィアットの会長であるジョン・エルカーンは、そのトッドを引き合いに出し、マラネロに本部を置くチームは「ジャン・トッドが去ったときと同じ状態にフェラーリを戻すよう、懸命に取り組んでいる」と語った。