他チームに先がけ、今年最初に「発表」を行うフォース・インディア。ところが、新車を走らせるのはいちばん最後になりそうだ。
彼らは21日(水)にメキシコの首都で2015年のカラーリングを発表する予定である。
しかしドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、メルセデス・エンジン搭載の新車VJM08は、2月1日(日)にスペイン・ヘレスで始まる冬季合同テストに間に合わない模様。ケータハムとマルシャ(マノー)を除くその他全チームは、新車を走らせる予定だ。
同誌のミハエル・シュミット記者は、これを「戦略的な理由」と位置づけている。フォース・インディアは、ヘレスで2014年型車をテストする。
「同チームは風洞を移したばかりだ」とシュミット記者。「英ブラックリーの本社工場から、トヨタが独ケルンに所有する施設に変えたのである」
そのためフォース・インディアは、2月に入って二回目の走行となるバルセロナ合同テスト(2/19-22)まで2015年型車のデビューを先延ばしにしたのだ。
また『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は20日(火)、トロロッソがヘレスで走行に先がけて新車を発表すると報道。同様にウィリアムズも2月1日に発表を行うか、単にマシンのベールを取り払って走行に入るとしている。
ザウバーとロータス、レッドブルもまた、それぞれの2015年型車を地味にヘレスのピットレーンでマスコミに披露するという。
ところでフォース・インディアは20日(火)、テキーラの世界的ブランド、ホセ・クエルボとの提携を発表した。今年からロゴがマシンのヘッドレスト部分、およびドライバーをはじめとする全チームクルーのユニフォームに貼られる。