F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が2015年のエントリーリストを発表したが、本来であれば前年度のチャンピオンであることを示すカーナンバー「1」を付けるはずのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のナンバーが、2014年シーズン同様「44」とされている。
2014年から、ドライバーはF1キャリアを通じて同じナンバーを使うという制度が導入され、2から99までの数字から希望する番号を選択し、自分の固定ナンバーとしていた。ただし、2015年シーズン以降も前年度のF1チャンピオンに関しては、伝統的なチャンピオンナンバーである「1」を付けることになっていた。
だが、ハミルトンは2014年のチャンピオンに輝いた後、「44が僕のナンバーなんだ」とし、次のように語っていた。
「僕はカートをやっていたころに44で初めてタイトルをとったんだ。だから、僕のクルマにはこのままそのナンバーを付けておけないかどうかチームに頼んでみるよ」
ハミルトンにとっては、チャンピオンの証しである伝統的な「1」を付けるより、自分の右耳の後ろに44とタトゥーを入れるほどのお気に入りの数字をそのまま使いたいという希望が強かったようだ。
今回発表されたエントリーリストを見ると、どうやらそのハミルトンの希望がかなえられたと見られ、2015年シーズンはカーナンバー「1」が不在のシーズンとなりそうだ。