今年10月に、長きにわたってフェラーリに君臨してきたルカ・ディ・モンテゼモーロに代わってフェラーリの最高責任者に就任したフィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネ会長が、F1が2016年以降にエンジンルールを変えることは難しいだろうとの見解を述べた。
F1では2014年から、それまでの自然吸気V8エンジンに替えて、V6ターボエンジンとエネルギー回生システムによるパワーユニットを導入した。だが、それまでのF1において大きな魅力のひとつとなっていたエンジン音が小さくなり、ルールも非常に複雑化したことで、それによるF1ファン離れも起きているのではないかと懸念されている。
そうした中、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、2016年以降は現在のエンジンルールを撤廃し、新たな規格を導入することを目指すと公言するなど、今後の動きに注目が集まっている。
そんな中、22日(月)に臨んだメディアとの記者会見においてこの問題についての意見を求められたマルキオンネは、次のように答えている。
「(それは)難しいね。3月までには決定を見なくてはならないし、それによってコストも上昇するからね」
「我々は、現在のパワーユニットを使い続けることになるだろうし、その呼び名の通り、さらに大きなパワーをそれから絞り出そうとすることになると思うよ」とマルキオンネは付け加えた。