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来季に向けていくつかのF1ルール変更が決定。ダブルポイント制は消滅

2014年11月27日(木)18:17 pm

複数のメディアが伝えているところによれば、今週、スイスのジュネーブで開催された戦略グループとF1委員会による会合において、来シーズンに向けていくつかのF1ルール変更が決定されたようだ。

■来季はダブルポイント制は導入せず

まず、今季の最終戦に導入され、批判も多かったダブルポイント制は来シーズンは採用しないことが決定された。

F1最高責任者であるバーニー・エクレストンの発案により、シーズンの最後までタイトル争いを持続させることでF1観戦の興味を増そうと導入された最終戦のダブルポイント制だったが、これに関しては強い批判を受けることとなっていた。

このルール変更に関しては、来週カタールで行われる世界モータースポーツ評議会において正式に承認されることになる。

■セーフティカー導入時のスタンディングスタート案も廃案に

さらに、来季からセーフティカーが導入された場合には、これまでのローリングスタートではなく、いったんグリッド上にクルマを静止させ、そこからスタンディングスタートによってレースを再開するという方針が決定されていたが、この件についても廃案とされている。

■エンジン開発「凍結」ルールは今後も継続

だが、最近メディアをにぎわせることとなっているエンジン開発の凍結緩和に関しては、来季のエンジンサプライヤーであるメルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダが合意に至ることができなかったため、来季も「凍結」が継続されることになった。

しかし、強く凍結の「緩和」を訴えてきているレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は、これであきらめるつもりはなさそうだ。ホーナーは先週、アブダビで次のように語っていた。

「2015年に向けてはもうそれほど多くのことはできないかもしれないが、2016年に向けてはまだできることも山のようにあると思う」

■レース中の無線通信内容規制も撤廃へ

さらに、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今年大きな話題となったドライバーとエンジニアがレース中に無線を通じてパフォーマンスに影響を及ぼすような内容を含んだ連絡を取り合ってはならないとされていたルールに関しても、2015年には撤廃されることになるだろうと報じている。

■財政難チーム救済については継続課題に

また、今季経営破たんに陥ったケータハムに、来季も今シーズン型車とエンジンでの参戦を認めるかどうかということについても、今週のF1会議の中で議論されることになっているという。

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