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ビアンキのクラッシュ、「ブレーキ・バイ・ワイヤー」が原因だった可能性が浮上

2014年10月28日(火)17:16 pm

10月5日(日)に鈴鹿サーキットで行われたF1日本GP(第15戦)決勝で発生したマルシャのジュール・ビアンキの事故を受け、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では事故調査委員会を設置。ビアンキのクラッシュの原因や事故後の対応などについて現在徹底的な調査を行っている。

イタリアの専門誌『Autosprint(オートスプリント)』のアルベルト・アントニーニ記者は、ロス・ブラウン(メルセデスAMG前チーム代表)やステファノ・ドメニカリ(フェラーリ前チーム代表)といったF1経験者や各界の専門家によって構成された委員会ではビアンキの事故の原因が2014年から新たに導入された「ブレーキ・バイ・ワイヤー」システムであった可能性もあるとして調査を続けていると書いている。

今季から新たに導入されたV6ターボエンジンの複雑なエネルギー回生システムと連動し、電気信号によって作動するブレーキシステムに関しては、今季どのチームでもさまざまな問題を抱えていたとされている。

「ソチ(ロシアGP/第16戦)で、マルシャから唯一出走していたマックス・チルトンがまだ完全に理解されていない原因によってクルマを止めることになったが、恐らくこれも偶然ではないだろう」とアントニーニは付け加えている。

一方、スイスの『Blick(ブリック)』紙は、エア・ツァーマットという会社が、今後はクラッシュやトラブルでコース上に取り残されたF1カーを撤去する場合、これまでのように危険な作業車をコース脇に乗り入れさせるのではなく、ヘリコプターでつり下げて撤去するようにしたほうがいいとの提案をしていると報じている。

その記事の中で、エア・ツァーマットの最高経営責任者であるゲロルト・ビナーは、「このほうが安全、簡単、そして迅速に処理できる」と語っている。だが、この提案に対し、FIAからはまだ回答は得られていないという。

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