ケータハムに続いてマルシャも会社更生手続きに入ると見られている中、F1最高責任者バーニー・エクレストンは、そうしたチームにトップチームの3台目を提供すればいいと話している。
F1ビジネス専門のジャーナリストであるクリスチャン・シルトは、マルシャを運営する会社が「更生管財人を指名する意図がある旨を高等法院に通知した」と『Daily Mail(デイリー・メール)』紙上で明らかにした。
その場合、マルシャはケータハムと同様、管財人の管理下で再建手続きを進めることになる。
すでにエクレストンは、ケータハムとマルシャの2チームが次のF1アメリカGP(11月2日決勝)とその1週間後に行われるブラジルGP(11月9日決勝)を欠場することを認めており、F1の出走台数は18台に減る見込みだ。
シルトによると、エクレストンは、こうした資金難に陥るチームに対し、トップチームが3台目のマシンを提供すればいいと次のように語ったという。
「例えばザウバーが消えるとしたら、あるチームがザウバーと契約を結ぶこともできる」
「フェラーリがこう言うんだ。“1台提供しよう、付属するものもすべて付ける。このスポンサーを付けてほしい。自分のところのスポンサーもあるだろうが、そこにこれも付け加えてくれ。それからこのドライバーを乗せてほしい”とね」
「そうすれば、そのチームが行き詰まることはないだろう? 例えばレッドブルがケータハムに1台提供することに決めれば、ケータハムの問題は解決するじゃないか」
またエクレストンは、18台に減るからといって、すぐにこうした手段を取る訳ではないとも話している。
「現時点でサードカーを導入する必要はない。彼ら(ケータハムとマルシャ)は2戦欠場してもいいのだから」
「そのレースで得られたかもしれないお金は失う。だが、そのせいで選手権の順位を失うことはない」とエクレストンは話している。