ロータスが、来週末に開催されるF1アメリカGP(11月2日決勝)において従来型のノーズのテストを行うことを認めた。
今季、非対称な2本の先端を持つという独創的なノーズを導入したロータス。だが、その試みは結果的には失敗に終わり、今季あと3レースを残す時点でチームランキングは8番手に沈んでいる。
だが、ロータスでは来季は現在のルノーエンジンから、今季圧倒的な強さを示したメルセデスエンジンに移行することが決定。これにより、今季のクルマに不満を募らせていたフランス人ドライバーのロマン・グロージャンもチームにとどまることになるだろうと見られている。
チーム副代表のフェデリコ・ガスタルディは次のように語っている。
「ロマンは(契約に向けて)ポールポジションについているよ。正直なところ、あとはいくつかの詳細部分を詰めるだけだ」
グロージャン自身も、ロータスとの契約延長まで「非常に近い」ところまで来ていることを認めている。
今季、ロータスはここまでわずか8ポイントしか獲得できていないが、それはすべてグロージャンが稼ぎ出したものだ。チームメートのパストール・マルドナードはここまで1ポイントも獲得できていないが、マルドナードの来季残留はすでに確定している。これにより、ロータスの来季のラインアップは今年と同じ顔触れということになりそうだ。
伝えられるところによれば、ロータスでは、来シーズンのF1カーにはメルセデスAMGスタイルのノーズを導入するだろうと言われている。
これは、今季あまりにも見た目が美しくないノーズが多く導入されたことで、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がノーズに関するルールを変更したこともその理由のひとつとなっている。
そして、ロータスでは来週末のアメリカGPの金曜フリー走行において、これまでとはまったく違う形状のノーズをテストすることになっている。
ロータスのテクニカルディレクターであるニック・チェスターはこれを認め、次のように語った。
「それがそのままE23(ロータスの2015年型車)で使われるというわけではないが、来季型車に用いるスタイルのノーズをE22(2014年型車)に装着して評価を行うことになる」