NEXT...F1開催スケジュール

ケータハムのスタッフに対しファクトリーへの立ち入り禁止措置

2014年10月23日(木)21:54 pm

ケータハムの危機的状況はさらに深刻度を増している。23日(木)にはチームスタッフたちが、リーフィールドのファクトリーから締め出されてしまった。

債権者であるマレーシアの銀行から管財人の指名を受けたフィンバー・オコーネルは、『Reuters(ロイター通信)』に対し、「彼らは今日はファクトリーに立ち入ることはできない」と語り、次のように付け加えた。

「彼ら(ケータハムF1チーム)は私の施設を使用しているが、まだその支払いを行っていないからね」

施錠が施されたファクトリーの中には、おなじみの緑色のカラーリングが施されたケータハムのF1カーが収まったままだ。緊急的に何らかの協定が結ばれるようなことでもなければ、来週末に行われるF1アメリカGP(11月2日決勝)に間に合うようにクルマを輸送することは不可能となりそうだ。

ケータハムのチーム代表であるマンフレディ・ラベットは、もはやケータハムの運営にかかわっていないことを認め、以前のチームオーナーであったトニー・フェルナンデスに事実上再び運営責任が移行したと語っていた。

6月末にスイスに拠点を置く中東系投資家グループにF1チームを売却していたフェルナンデスは、ケータハムが22日(水)に発表した声明について「ばかばかしい」とコメントしている。

一方、オコーネルは、現在の新オーナー側のチーム首脳陣と22日(水)に行った交渉が決裂に終わったことで、第三者がここに加わる可能性も排除できないと次のように語っている。

「問題は、誰がこれをうまく解決するための資金を持っているかということだけだ」

今回のケータハムの一件に関し、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、ケータハムがいなくなるほうがF1にとってはいいことだとコメントしたと伝えられていた。だが、エクレストンは23日(木)に『BBC』に対し、自分はケータハムを助けようとしているのだと次のように語った。

「我々はできる限りの手段を講じて救済しようとしているし、それは、困難を抱えることになった者には誰に対してでも行っていることだ」

「私が知っていることは、聞かされたことだけだ。それがすべて事実かどうかの確証はないがね」

「私だってチームを失いたくはないよ」とエクレストンは付け加えた。

一方、ケータハムは23日(木)に再び声明を発表し、その中で次のように述べている。

「エンガベストSA(ケータハム新オーナー)は、先の契約条件に基づき、株式の購入代金の支払いを含むすべての義務を履行している」

「株式は譲渡されなかった。それゆえ、フェルナンデス氏がいまだにケータハムF1のオーナーにとどまるものであり、そのすべての活動の責任を負うものである」

こうした動きを見る限り、状況はだんだん泥仕合の様相を呈してきているようであり、ケータハムのF1レース参戦継続に向けた早期解決はかなり難しい状況となってきているのは確かだろう。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック