かつて7度F1タイトルを獲得したミハエル・シューマッハのケガの原因となったと報じられたビデオカメラを販売するゴープロ社の株が急落したと報じられている。
シューマッハは昨年末のスキー事故により長期にわたるこん睡状態に陥っていたが、現在はスイスの自宅でリハビリに入っている。
そして、数日前にフランスのF1解説者であるジャン-ルイ・モンセが、ラジオ局の『Europe 1(ユーロプ1)』に対し、最近かつて7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハの15歳になる息子ミックと会ったと語り、次のようなコメントを行っていた。
「ミハエルにとって問題だったのは(岩に頭を)ぶつけたことではなく、ヘルメットにゴープロ(ビデオカメラ)を装着していたことがまずかったんだ。それが彼の脳に損傷を与えたんだよ」
記事に明確な表現はなかったものの、文脈からするとこの内容はミックが語ったものだと受け止められてもおかしくないものだった。
ゴープロは、有名なアメリカのメーカーであり、同社が製造した軽量かつ高解像度のビデオカメラはしばしばスポーツでの撮影に利用されている。だが、『Reuters(ロイター通信)』は、モンセのこのコメントが広く伝えられたことにより、ゴープロの株価は16パーセントも下落したと報じている。
ゴープロの代理人は、これに関して次のように語った。
「我々はジャン-ルイ・モンセがもともとどういうコメントをしたのか、さらなる情報を得ようとしているところだ」
「彼が今朝ツイートした内容を見ると、あのコメントは(シューマッハの)家族から出たものではなさそうだ」
そのモンセのツイートは、次のようなものだ。
「うわさ話はやめてくれ!」
「私が話しているのは、ミック・シューマッハと会ったということだ。どこで会ったとか、彼と話をしたとかインタビューをしたなどとは言っていない。分かったかね?」