不振にあえぐケータハムの小林可夢偉とロベルト・メルヒは、2014年の終盤アメリカ、ブラジル、アブダビの三戦をどう取り組むか、五里霧中の状態だ。
ここ数週、正規ドライバーの可夢偉に代わってスペイン人ルーキーのメルヒがステアリングを握るといわれながら、実際は金曜日のフリー走行出走にとどまっている。
また可夢偉は、毎レース、チームに確認しながらレースに出ている状態だ。
彼はロシアで報道陣に次のように語った。「(チーム代表の)コリン・コレスには7日(火)に電話しました」「すると、ソチに来るよういわれたのです。急いで旅支度を整え、やってきました」
2015年はおろか、今月末の第17戦アメリカGPもどうなるか分からないと可夢偉はいう。
「来年は状況が変わるといいんですけどね」といって笑う可夢偉。
「F1を続けられればいいなと思っています」
「もしケータハムに残れるなら、そうします。しかし、他の選択肢も検討する必要はありますね」
「ケータハムは困難な時期に直面しています。こんな状況の変化は誰も望んでいませんでした。来年どうなるかはこれからの話ですね」という可夢偉だった。
新たにコレス指揮のもと、正規ドライバーにいちばん近いとみられていた23才の若手メルヒも、今後はお先真っ暗といった様子だ。
「今年これでフリー走行を走るのは三回目だよ」と、ロシアで語るメルヒ。「でも、本番のレースを走るチャンスがあるかどうかは分からない」
「それはチーム次第だ。待つしかないよね」と話すメルヒだった。