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【続報】 ビアンキの容体はかなり「深刻」

2014年10月05日(日)20:54 pm

5日(日)に行われたF1日本GP決勝でクラッシュを起こしたジュール・ビアンキ(マルシャ)の容体はかなり深刻なものだと伝えられている。

当初、ビアンキはヘリコプターで病院へ移送されたものと考えられていたが、悪天候のために救急ヘリコプターが飛ぶことができず、警察の先導のもとに救急車で三重県立総合医療センター(四日市市)運ばれたと伝えられている。

鈴鹿で競技委員を務めていた元F1ドライバーのミカ・サロの説明によれば、25歳となるビアンキは、その前にクラッシュしていたエイドリアン・スーティル(ザウバー)のクルマの撤去作業にあたっていた作業車の下部にノーズから突っ込んでしまっていたという。

サロによれば、ビアンキは頭部に「激しい衝撃」を受けていたとのことだ。

FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)の広報担当者であるマッテオ・ボンチアーニは、ビアンキには意識がなかったことを明らかにしたものの、それ以後、まだ何の続報も行っていない。

F1関係者全体がビアンキの容体を非常に心配しており、レース後に行われる記者会見の多くが中止され、各チームが出すリリースにもビアンキの回復を願うメッセージが添えられている。

ビアンキの友人であるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、そしてマルシャとフェラーリのチーム首脳陣たちも、鈴鹿サーキットから約15kmのところにある病院へと向かったと言われている。

日本の警察は、すでに鈴鹿サーキットの事故現場と、ビアンキのクルマが収容されているFIAのガレージを訪れ、検証を行っているとされている。

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、メディアに対し、自分のコックピットからその事故現場を見たとし、ビアンキのクルマは「非常に大きな損傷を受けていた」と語っている。

こうした状況を受け、表彰台ではいつものようにシャンパンの栓が抜かれることはなかった。そして、マルシャのチームメンバーたちや、彼のマネジャーであるニコラ・トッドも、最初はサーキット内の医療センターへ入ることを拒否されたと伝えられている。

その事故を近くで目撃していたスーティルは「ビアンキの状態は深刻だよ」と認め、次のように語った。

「僕はあの事故現場のすぐそばに立っていたんだ。ジュールに敬意を表するために、これ以上は話したくない」

メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、「モーターレーシングは危険なものだ。我々は何も事故がないことに慣れてきていたが、突然みんなが驚かされることになった」

「もっとレースを早く始めたほうがよかったね。それは間違いないよ。そうすればもっといい終わり方ができていたはずだ」

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