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F1ではいちかばちかのスタートを試みるのはOK

2014年09月26日(金)17:55 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングは、F1ではドライバーがペナルティーを受けることを覚悟の上でフライングぎりぎりのスタートを狙うことは許されていると認めた。

9月7日(日)にモンツァで行われたF1イタリアGP(第13戦)決勝のスタートで、何人かのタイム計測員が驚きと当惑を抱える状況となっていた。それは、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、スタートの合図である5つのレッドライトが消えてからわずか100分の5秒で反応し、クルマをスタートさせていたためだ。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、人間が反応を示すための時間はもっと長くなるはずであり、ハミルトンが合法的にそれほど一瞬の反応を示すことは「実質的に不可能」だと指摘している。

事実、陸上競技の短距離レースにおいては、もし選手がスタート合図から100ミリ秒(10分の1秒)以内に反応を示した場合には、スタート違反とみなされることになっている。

だが、ホワイティングは、ハミルトンはモンツァでのスタートにおいてフライングは行っていないとし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対して次のように語った。

「我々と陸上競技は違うんだ」

「我々としては、スタートのタイミングを予測しようとする者はペナルティーを受けるリスクを負うということを基本においた運営をしている」

そう語ったホワイティングは、次のように付け加えた。

「だが、誰かがそのリスクを冒し、ライトが消える直前にスタートできたとすれば、彼は幸運だというわけだ」

イタリアGP決勝でそれほどすばやい反応を見せていたハミルトンだったが、それが災いしたのか、その後の加速に失敗し、1周目では4番手まで順位を下げていた。

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