フェラーリにまた大きなリーダーシップの変更があるかもしれない。
最近、長きにわたってフェラーリの会長を務めてきたルカ・ディ・モンテゼモーロが辞任し、親会社であるフィアット-クライスラー・グループの会長であるセルジオ・マルキオンネがフェラーリ会長のポジションを引き継いだことが大きく報道されていた。
だが、フェラーリの組織改革の動きは、それが最後ではないかもしれない。
モンテゼモーロの辞任に関してはさまざまな論評が巻き起こったものの、イタリアで大きな影響力を持つフィアット創設者一族のメンバーが、その動きを支持する発言をしていた。
フィアットを現在のような大企業へと育て上げたジャンニ・アニェッリのおいであり、セリエAに所属するサッカーチーム、ユヴェントスの会長としてしられるアンドレア・アニェッリは先週、フェラーリが改善してゆくためには「新しい人材がかかわること」が必要であり、モンテゼモーロの辞任は「正しい」ことだったと語った。
だが、このほどイタリアの『Libero(リベロ)』紙が、フィアットの取締役でもある38歳のアニェッリが、モンテゼモーロの後任としてフェラーリの会長職に就くことになったようだと報じた。
ユヴェントスの元ゼネラルマネジャーであるルチアーノ・モッジは、そのうわさに関して次のように述べている。
「聞いたうわさによれば、フィアットのしたたかな戦略家たちは、フェラーリに新たな活力を与えるにはアンドレアのような勝者以上の存在はいないと考えているようだ」