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佐藤琢磨20番手スタートから4位フィニッシュ/インディカー第17戦(ソノマ)

2014年08月25日(月)17:20 pm

米国カリフォルニア州のソノマ・レースウエイで、インディカー・シリーズの今季第17戦が現地時間8月24日(日本時間25日早朝)に行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が今季2勝目を飾った。日本人ドライバーの佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は20番手という苦しい位置からスタートし、今季最高位の4位でフィニッシュした。

85周で争われた今季最後のロードコースでのレースは、フルコースコーションのタイミングと各チームのピット作戦が明暗を分けるレースとなった。予選3番手からスタートしたディクソンがうまくそのレースを乗り切り、先頭でチェッカーを受けた。2位ライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が、3位にはシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が入っている。

ポールポジションからスタートしたランキングトップのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は10位に終わったものの、ランキング2番手のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)も18位に沈んだことにより、最終戦1レースを残す時点でカストロネベスに51ポイント差をつけて首位をキープしている。

予選を20位という不本意な結果で終えていた琢磨は、序盤から中盤にかけては順位を上げることができず辛抱のレースを強いられる。フルコースコーションとなるたびに給油を行いながら燃費走行でチャンスを待った琢磨は、中盤の36周目のフルコースコーションで各ドライバーがピットインする中ステイアウトを選択。これで一気に5番手に浮上。以降はトップ集団と変わらぬペースを見せ、終盤に順位を上げて今季最高位となる4位フィニッシュを果たした。

レース後、琢磨は次のように語った。

佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)
「すごくうれしいです。これはチーム全員の素晴らしい努力のおかげです。今朝もまた不運に襲われていました。ウォームアップ後にエンジン交換を余儀なくされてしまったんです。みんなは素晴らしい仕事をし、非常に短い時間で交換を終え、競争力のあるクルマを用意してくれました」

「運悪く、最初のアクシデントでは破片によるダメージを受けてしまい、ノーズとタイヤを交換しなくてはなりませんでした。僕はリードラップにとどまり、燃料を継ぎ足しながら、ほかのドライバーたちとは少し違うピットストップ作戦を取っていました。エンジニアがいい作戦を立ててくれ、それが本当にうまくいきました。そしてピットクルーたちも素晴らしい仕事をしてくれました」

「残念ながら、最後のピットストップのとき、僕がピットアウトしようとしたときにちょうどマルコ(アンドレッティ)が入ってきたため、彼にぶつかることを避けるためにクルマを止めるしかありませんでした。それでも、僕は何台かをコース上で追い抜くことができましたし、作戦もうまくはまりました。そしてホンダエンジンも最後に素晴らしい働きをしてくれました。全員が満足していますよ」

インディカー・シリーズは今季いよいよ最終戦を残すのみとなった。最終第18戦はカリフォルニア州フォンタナにあるオーバルコース、オートクラブ・スピードウエイで、現地時間8月30日(日本時間8月31日朝)に行われる。インディカーの最終戦も、今季F1でも採用することが決まっているのと同様にポイントが2倍与えられることになる。

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