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ニュルブルクリンクの新オーナー、買収代金納入を遅延

2014年08月21日(木)20:02 pm

ドイツの伝統あるサーキット、ニュルブルクリンクの買収につまずきが生じたのではないかと報じられている。

今年3月、財政的に苦境に立たされていたニュルブルクリンクは、デュッセルドルフに本部を構える自動車産業グループであるカプリコーンによって7,700万ユーロ(約106億円)で売却されたと報じられていた。

その後、カプリコーンはF1最高責任者であるバーニー・エクレストンとの間に、長期に及ぶ新たな開催契約を結ぶ交渉をうまく進めていると伝えられていた。

だが、このほど『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥング)』紙が、カプリコーンはラインラント=プファルツ州に対する2回目の買収金納入を期限内に支払わなかったと報じている。

同紙は、関係者のコメントを引用しながら、カプリコーンでは支払期限とされていた7月31日までに500万ユーロ(約69億円)の納付を行っておらず、現時点ではこれまでにそれと同額を1回納付しただけだと伝えている。

『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥング)』は、「これは欧州委員会が、その買収が合法的であるとの決定を何度も延期したことにより、銀行からのカプリコーンへの融資が停止されたことによるものだと考えられる」と書いている。

ニュルブルクリンクの債務超過問題に取り組んでいる財務改善担当会社の代理人は、「我々は2回目の買収金納入スケジュールを変更した」と『Speedweek(スピードウィーク)』に語り、次のように付け加えた。

「我々としては買収はこのまま進められると考えている」

そして、カプリコーンの代表者であるロベルティーノ・ヴィルトは、『Auto Bild(アウト・ビルト)』に対し、今回の支払いが遅れた理由がカプリコーン自体の財政問題によるものであるとの報道は「間違っている」とし、次のように付け加えている。

「これはまったく普通のプロセスなんだ。ビジネスは非常にうまく進展しているよ」

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