F1第11戦ハンガリーGPで優勝したダニエル・リカルド(レッドブル)の評価は高まるばかりだ。
■【画像】暑い夏、熱いバトルで魅せたリカルドとアロンソが握手/F1ハンガリーGP
レッドブルのジュニアチームで育ち、今年トロロッソからチャンピオンチームのレッドブルにステップアップしたリカルドは、ハンガリーGPで見事2勝目を挙げた。
それも、終盤にルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)というF1でも最高の評価を受ける2人のチャンピオン経験者をコース上で抜き去ってつかんだ勝利だった。
リカルドはF1のトップドライバーとしての地位を確立したと思うかと聞かれ、アロンソはこう答えている。
「間違いないよ。チャンピオンチームを引っ張っていると思う。それがすべてを物語っている」
ハミルトンも同じ意見だ。
「パドックで一番のナイスガイというだけでなく、最高のドライバーの1人だ。間違いない」
■前半戦はリカルドに敗れたベッテル
対して、チームメートで4年連続チャンピオンのセバスチャン・ベッテルは、シーズンここまで優勝がない。
ハンガリーGPでは、予選までリカルドを上回る速さを見せたものの、決勝ではセーフティカーのタイミングで順位を下げ、中盤にスピンするミスもあり、7位に終わった。
レース後、チーム全員で撮る優勝の記念撮影で、ベッテルは笑顔でリカルドをたたえた。しかし、そのコメントには悔しさものぞく。
「いいレースではなかったね」
「とにかく、いい時にいい場所にいるかどうかの問題だった」というベッテルの言葉をドイツの『DPA通信』が伝えている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、セーフティカーがリカルドの助けになったというベッテルのコメントを伝える。
「あれについて彼は幸運だった」とベッテル。「そしてそのあと、彼はすべてをきちんとやったんだ」
ベッテルはこれからの夏休みを楽しみにしていると言う。
「みんなにとっていいことだ。シーズン前半はきつかった」