メルセデスAMG会長のトト・ヴォルフは、F1 CEOバーニー・エクレストンと「長い議論」をたたかわせたことを明らかにした。
主なF1関係者を集めて会議を行うようフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が要求したのは、先月のことだった。
モンテゼモーロはグーグルやアップルなどの大企業をF1に取り込むべきとの意見だが、パドックの共通認識としては、83才のエクレストンはインターネット中心の情報社会に抵抗がある。
そこで、「新規メディア」や「SNS」の代表者にアドバイスをもらおうというのががモンテゼモーロの考えだ。
F1には珍しく、フェラーリとコース上のライバルであるメルセデスAMGも、モンテゼモーロの意見に諸手を上げて賛成だ。
「あるミーティングでバーニーと長い時間、いい争いになった」と、ヴォルフは、シルバーストンのパドックで次のようにイギリス『Guardian(ガーディアン)』紙に打ち明ける。
「イタリアではテレビ視聴者の30パーセントを失った。ドイツでも視聴率が下がっている。逆に英国で数字が上がっているのは、おもしろいところだがね」
「「確かに(SNSの)ビジネスモデルはうまく機能していない。メディア活動が金銭に結びつかないんだ。だが、それも時間の問題だよ」と、ヴォルフ。
もっかF1ドライバーズ世界選手権でトップのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)も、ヴォルフに同意する。
「僕らの使命は人々を楽しませることだ」と、同じくシルバーストンでロズベルグは『Speedweek(スピードウィーク)』に語る。
「SNSは、若くエキサイティングで勢いのあるメディアだ。F1を新鮮な側面から見せられる、素晴らしいプラットフォームだよ。決しておろそかにはできない」と、ロズベルグは話していた。