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「ルノーがどうしたいのかが分からない」とレッドブル

2014年06月25日(水)16:28 pm

レッドブル総帥のディートリッヒ・マテシッツに続き、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーも、最近大きなうわさになっていた自社エンジン製造のうわさを否定した。

4年連続F1チャンピオンチームであるレッドブルが、今季のルノーエンジンのパフォーマンスに大きな不満を抱いていることはよく知られている。そのレッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが先週、レッドブル自らがエンジンの製造に乗り出す可能性を認めていた。

だが今週、チームオーナーのマテシッツが、このうわさを明確に否定。これを受け、ホーナーも『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。

「レッドブルはシャシーメーカーであり、エンジンメーカーになろうというような野心は抱いていないよ」

■不透明なルノーエンジンの将来
しかし、マテシッツとホーナーが続けざまに否定したからといって、このうわさが影を潜めることはなさそうだ。ルノーとレッドブルとのエンジン供給契約は2016年までだということが明らかとなっている。だが、レッドブルではこれまでのところ来年についてはルノーエンジンを使うとしているものの、2016年以降のことについては明確にしていない。

さらに、24日(火)に、ルノーがヴィリーにあるF1エンジン製造施設を売却し、F1からの撤退を検討しているようだという報道が行われたが、これに続いて、現在ルノーエンジンを使用しているロータスが2015年にはメルセデスエンジンへ切り替えるかもしれないとのうわさもささやかれ始めている。

そんな中、ホーナーは、レッドブルとしては当面の間ルノーとともにやっていく、と次のように述べている。

「我々は会合を持ち、どうすべきかということについて議論した。現時点においては大きな差をつけられている。メルセデスが素晴らしい仕事を成し遂げたからね」

■改善目標も不明確なルノー
ホーナーは、基本的な問題は、ルノーの内燃機関であるエンジンと、エネルギー回生システムの相互作用の部分にあるものの、それが抜本的に改善される見通しは立っていないとしている。

「うまく調和がとれていないんだ。実際のところ、ほとんど進展が認識できない状態だよ」

「彼ら(ルノー)も少しは改善していきている。だが、我々としては彼らが何を達成したいのかを知る必要がある」

そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。

「メルセデスを称賛し、彼らが素晴らしい仕事をしたんだと言うしかないね。彼らは早くから開発を始め、賢明な投資を行ったということだ」

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