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ミハエル・シューマッハの盗難医療文書に関する新情報

2014年06月25日(水)18:46 pm

7度F1タイトルを獲得した伝説的元F1ドライバーであり、昨年末のスキー事故によりほぼ6か月にわたってこん睡状態となっていたミハエル・シューマッハの治療に関する文書が病院から盗み出されたのはすでに報じられている通りだが、この書類に関する新たな情報が明らかとなってきている。

シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームは、メディアに対し、盗難にあった文書を購入したり公開したりすることのないように求めていた。だが、すでにこの盗難文書が、メディアに対し5万ユーロ(約690万円)での購入が持ちかけられているというニュースが伝えられている。

■メディア側も不正入手に対し警告
ドイツのジャーナリスト協会も、盗難文書の購入や、その情報を公開しないように警告を発するとともに、そうすることは「意味も正当性もないこと」だと主張している。

同協会の責任者であるミハエル・コンケンは、次のように語った。

「そのファイルの内容は、政治的なものでもなければ、社会的に重要な意味を持つものでもない。ミハエル・シューマッハの個人的人権に対する重大な干渉であり、到底受け入れることはできない」

ドイツの『Welt(ヴェルト)』紙は、グルノーブルの大学病院がシューマッハに関する機密情報の侵害と盗難があったことを警察に届け出たのは、先週の木曜日(19日)のことだったと伝えている。

その数日前に、シューマッハは救急車によりグルノーブルの病院から、スイスのローザンヌ大学病院へと移送されていた。

■盗まれたのは数十ページに及ぶ要約書データ
フランスの『AFP通信』は、さらに詳細な情報を明らかにしている。それによれば、今回盗難にあった「医療ファイル」は、シューマッハの治療に関して医師がまとめた複数ページにわたるもので、病院のコンピューターシステムからコピーされていたという。

『AFP通信』によれば、病院側ではまだその盗難行為が病院の従業員によって行われたものか、あるいは「ハッカー」の仕業によるものかは、まだ特定できていないという。

グルノーブルのジャン・イヴ・コキヤ検察官は、「ある者が、Eメールによって、シューマッハが入院している間にグルノーブルで起こったことすべてが要約記載された数十ページに及ぶ文書を6万スイスフラン(約684万円)で購入するよう求めている」と語っている。

病院のジャクリーヌ・ユベール理事長は、病院においてこのファイルへアクセスできる5人の従業員が警察から事情聴取を受けていると『Bild(ビルト)』紙に語り、次のように説明している。

「それ(アクセス)が可能な人数は限られています。ミハエル・シューマッハの情報は、システムの中に偽名で保存されていました」

■管理は厳重だとローザンヌ大学病院
一方、現在シューマッハの治療に当たっているローザンヌの病院では、そのプライバシーを守るためにあらゆる対策を講じていると主張している。病院の広報担当者であるダーツィ・クリステンは、『Welt(ヴェルト)』に対し次のように語った。

「患者全員(の情報)に関して非常に高い基準が設けられており、データは高度な保護システムで守られています」

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