先週、昨年末のスキー事故以来長期にわたっていたこん睡から目覚め、今後リハビリの段階に移ると報じられた元F1ドライバーのミハエル・シューマッハだが、その容体などに関する医療関係書類が盗難に遭っていたことが報じられた。
『Die Welt(ディー・ヴェルト)』が報じたところによれば、この盗難に遭った医療ファイルは、メディアに対し、少なくとも5万ユーロ(約690万円)という金額で売りに出されているという。
ドイツの主要日刊紙である『Bild Zeitung(ビルト・ツァイトゥング)』は、そのニュースを耳にしたシューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームが、「ぞっとするし、むかつく」と語ったと伝えている。
ケームは、メディア向けに出した声明の中で、それが本物であるかどうか確認する手段はないものの、シューマッハの治療に関する書類が「盗まれたのは明らか」であり、「被害届が提出され、関係当局がこれに対応している」ことを明らかにしている。
さらに、その声明には次のように記されている。
「そうした文書やデータについては、これを購入することも、公表することも、いずれも禁じられていることを明確に申し添えておきます」
ロンドンの『Times(タイムズ)』は、この盗難文書は、ここ数日にわたって、イギリス、ドイツ、そしてフランスのメディアに対して購入が持ちかけられていると報じている。