シーズン途中にフェラーリのチーム代表に就任したマルコ・マティアッチは、チーム向上のために率直な話し合いを行ったという。
■【結果】F1オーストリアGP決勝レース、タイム差、周回数、ピット回数
F1第8戦オーストリアGPで、前を走るライバルとの差を詰めるよう無線で求められたキミ・ライコネン(フェラーリ)は、すぐにこう答えた。
「じゃあ、もっとパワーをくれよ!」
「キミはエンジンに不満を言っていた」とマティアッチはレース後に話した。「だが、彼がその真価を発揮できるクルマを与えられるかどうかは、われわれにかかっている」
■マティアッチとパット・フライが口論?
不満を抱えているのは、ライコネンだけではない。
スペインの『Marca(マルカ)』は、第7戦カナダGP後に、ディレクター・オブ・エンジニアリングのパット・フライがマティアッチと口論になり、辞職を申し出たと伝えている。
2015年のプロジェクトを率いるシャシーテクニカルディレクターのジェームス・アリソンがチームに加わって以来、フライの立場が危ういのではないかとうわさされていた。
『Marca(マルカ)』の報道についてフェラーリの広報担当は、「ばかばかしい」と否定している。「そんなうわさには耳を貸さないでいただきたい」
■「ミーティングを行った」とマティアッチ
しかしマティアッチはオーストリアで、カナダGP後に率直な話し合いを行ったことを否定しなかった。
「参加者がオープンに正直に話せて、誰も沈黙していないようなミーティングが好きなんだ」
「カナダのあとで、自分たちの弱点と将来進むべき方向について話し合うミーティングを行った」とマティアッチはスペインのテレビ局に話している。
マティアッチは、フェラーリがエンジンだけではなく、あらゆる部分で努力する必要があると話す。
「1つの分野を切り離して考えることはしない」とマティアッチ。「われわれの問題すべてがエンジンに関連しているとは思っていないんだ。メルセデスが作っているエンジンは素晴らしいけれどね」